2026年の年明け早々、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で発行されたミームコイン「114514」が、暗号資産コミュニティの話題を独占した。

日本のネット文化に根ざした数字の語呂合わせ「いいよ、来いよ」を冠したこのトークンは、わずか2週間で約7,000倍に跳ね上がった後、1月6日に垂直落下の暴落を見せた。

伝説的ミームの「資産化」で熱狂 時価総額は一時60億円規模に

114514コインは2025年12月25日にローンチ。当初は一部のコミュニティ内でのジョークとして扱われていたが、年明けとともにSNSやTikTokで拡散。特に中国のBilibili動画経由の資金流入も重なり、価格は1月5日から6日にかけて爆発的に上昇した。

  • 上昇率: 発行時から最大で約7,000倍を記録。
  • ピーク時価総額: 一時は約4,800万ドル(約60億円)に到達。
  • 成功例: あるトレーダーがわずか321ドル(約5万円)を218万ドル(約3.4億円)にまで増やした事例がオンチェーンデータで確認され、さらなるFOMO(買い遅れへの恐怖)を煽った。

1月6日の暗黒:わずか3時間で「全戻し」の悲劇

熱狂は長くは続かなかった。1月6日午後3時59分(日本時間)、史上最高値(ATH)である約0.049ドルを記録した直後、大口保有者(クジラ)による猛烈な売り浴びせが始まった。

  • 暴落率: ピークから92%の急落。価格は0.005ドル台まで沈み、買い板が消滅。
  • 要因: 「Rank 4」と呼ばれる初期投資家による8,000万円超の利益確定が引き金となった。このウォレットは暴騰の数日前に安値で大量取得しており、一般投資家が熱狂している裏で、冷静に「出口戦略」を遂行していたことが判明している。

「運営の沈黙」と「流動性の罠」 投資家に残された教訓

今回の暴落では、ミームコイン特有の「流動性の薄さ」が仇となった。価格が下がり始めると、売りが売りを呼ぶパニック相場となり、分散型取引所(DEX)ではスリッページが跳ね上がり、多くの個人投資家が「売りたくても売れない」状態に陥った。

一部では「ラグプル(資金持ち逃げ)」を疑う声も上がったが、オンチェーン分析の結果、実際には「初期参入者による組織的な利確」によって流動性が吸い取られた形であることが示唆されている。

参考サイト

https://www.mexc.com/ja-JP/futures/114514_USDT