韓国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所Bithumb(ビッサム)は7日、顧客に対して総額440億ドル(約6兆6000億円)相当を超えるビットコイン(BTC)を誤って送金するという前代未聞のトラブルが発生したと発表した。

本来、プロモーションの一環としてユーザー1人あたり2,000ウォン(約1.4ドル)相当の少額報酬を配布する予定だったが、設定ミスにより2,000 BTCを送付してしまったことが原因である。

1. 62万BTCが流出、99.7%を回収

報道によると、誤送金されたビットコインの総量は約62万BTCに達した。これはビットコインの市場流通量に深刻な影響を与えかねない規模だが、ビッサムは迅速に事態を収拾し、送付された資産の99.7%を実勢価格で回収したと発表している。

同社は今回のトラブルについて、外部からのハッキングやセキュリティ侵害ではなく、内部のオペレーションミスであることを強調し、謝罪した。

2. 市場への影響と当局の動き

この誤送金騒動を受け、6日夕方のビッサムにおけるビットコイン価格は一時17%急落する場面が見られたが、その後反発した。

事態を重く見た韓国の金融委員会(FSC)などの規制当局は緊急会議を開催。「仮想資産市場の脆弱性とリスクが露呈した」とする声明を発表した。当局は今後、調査によって不正や管理体制の不備が確認された場合、ビッサムおよびその他の国内取引所に対して立ち入り検査を実施する方針を示しており、監視体制が一段と強化される見通しだ。

出典

https://jp.reuters.com/markets/japan/7Z3RKTHHQVOAFG4MSXX2Y5DEMA-2026-02-09