ストックフォト事業を展開する株式会社アフロは、AI開発や機械学習に必要な画像・動画データを提供する「AI開発・機械学習向けデータセット提供サービス」の専用サイトを公開した。AIモデル開発に必要なデータの調達から撮影、アノテーション(データへのラベル付け)までをワンストップで支援するサービスとして展開する。

AI開発で課題となる「学習データ不足」に対応

近年、生成AIや画像認識などのAI開発では、モデル性能を左右する大量の学習データ確保が重要な課題となっている。アフロは今回のサービスを通じて、AI開発者や研究開発部門に向けて画像・動画を中心とした学習データを提供し、開発フェーズ全体を支援する狙いである。

サービスでは、既存のデータセット販売だけでなく、用途に応じたデータ選定、新規撮影、権利確認などを含めた包括的なサポートを提供するとしている。

データ調達から権利確認までワンストップ提供

同社のサービスは、以下の工程を一体化して提供する点が特徴とされる。

  • AI学習用データの調達
  • 開発用途に合わせたデータ選定
  • 新規撮影によるデータ生成
  • アノテーション付与
  • 利用権利の確認

これにより、AI開発企業が直面する「データ収集・整理・権利処理」といった実務負担を軽減することを目指している。

ストックフォト事業で培ったネットワークを活用

アフロは、1億点以上の写真・イラスト・動画素材を扱うストックフォト事業を展開してきた企業であり、国内外のフォトグラファーや制作ネットワークを持つ。今回のサービスでは、このネットワークを活用し、特定地域や専門分野のデータなども迅速に収集できる体制を構築するという。

また、自社スタジオやフォトグラファーネットワークを活用し、AI学習用に最適化した撮影を実施することも可能としている。

人物認識からインフラ点検まで幅広いAI開発を想定

同社によれば、このサービスは以下のようなAI開発用途を想定している。

  • 人物検出や顔認証などの画像認識
  • 交通標識や道路状態の検出
  • 製造業の外観検査
  • 建物劣化の検知
  • ドローン画像を用いた点検
  • 画像とテキストを組み合わせたマルチモーダルAI

AIの用途が広がる中で、目的に合わせたデータセット構築の需要が増加していることを背景に、サービス提供を本格化したとしている。

AI時代における「データ供給ビジネス」の拡大

AI開発ではアルゴリズムだけでなく、高品質な学習データの確保が競争力を左右する要素とされる。アフロはストックフォト事業で蓄積したノウハウとサプライチェーンを活用し、AI開発向けのデータ提供事業を拡大する方針だ。

AI開発市場では、データ収集やラベリング、権利管理を専門的に担う企業の役割が今後さらに重要になるとみられる。今回のサービスは、そうした「AIデータインフラ」分野の拡大を背景にした取り組みといえそうだ。

出典

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000007979.html