神奈川県鎌倉市を拠点とするサッカークラブ 「鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)」

Jリーグを目指すこのクラブは、ブロックチェーン技術を活用した 「スタジアムNFT」やトークン発行など、 Web3領域での先進的な取り組みで注目を集めています。

今回は、鎌倉インテル オーナー室 室長・勝碕俊行氏にインタビュー。

  • マーケティング業界からスポーツビジネスへの転身
  • Web3活用のリアルな課題
  • AI×スポーツの未来

について話を伺いました。

マーケティングのプロが「サッカークラブ経営」に挑むまで

鎌倉インテル オーナー室 室長 勝碕俊行氏

──まずは勝碕さんのキャリアと、鎌倉インテルに関わるきっかけを教えてください。

勝碕:
キャリアのスタートはリーマンショックの前年、 クロス・マーケティングという会社への新卒入社でした。

当時は雑居ビルにあるスタートアップのような環境でしたが、 退職するまでの10数年でプライム市場へ上場し、 海外拠点を持つ規模へと成長する過程を経験しました。

そこでマーケティングの知識や、 何もないところから企画を立ち上げる 「0→1」の力を磨きました。

その後、ドローンのスタートアップを経て独立。 知人を通じて鎌倉インテルの話を聞いたのがきっかけです。

最初は相談相手として関わっていましたが、 気づけば運営に深く関わるようになっていました。

「クラウドファンディング」から「Web3」へ

スタジアムNFTプロジェクト

──鎌倉インテルはFiNANCiEでのトークン活用でも有名です。Web3に注目した理由は?

勝碕:
鎌倉インテルは母体企業やファンベースがない 市民クラブとしてスタートしました。

そのため、資金調達手段として クラウドファンディングを積極的に活用していました。

ただしクラファンには 「プロジェクトが終わると関係が途切れる」 という課題があります。

そこで出会ったのがFiNANCiEです。 トークンを使えば、資金調達後も コミュニティとして継続的な関係を築けると考えました。

──スタジアムNFTは非常にユニークな試みですね。

元々、クラファンの返礼品として 「1㎡のオーナー権」を提供していました。

そこにブロックチェーンを組み合わせ、 場所を特定してNFT化することで、 ファンとの共創プロジェクトとして発展させました。

デジタルとリアルの融合

──NFTと試合観戦はどのように連動しているのでしょうか?

Screenshot

NFTは「持って終わり」では意味がありません。

例えば、自分が保有する区画(1㎡)から 公式戦でゴールが決まると、 選手サイン入りグッズがもらえる仕組みを作っています。

ポイント制度などもあり、 遠方のファンでもチームとの繋がりを感じられます。

実際にアルゼンチン在住のNFTホルダーもいます。

──Web3に詳しくない人へのハードルは?

「NFT」という言葉に心理的ハードルがあるのは事実です。

そのため試合会場に NFT説明ブースを設置し、 ウォレット作成から丁寧に説明しました。

結果として70代のサポーターが 複数NFTを所有する事例も生まれています。

手書きの紙マップに区画を書き込み、 それを見ながら観戦している姿は、 Web3と地域コミュニティの融合を象徴する光景でした。

スポーツ×Web3の現在地

──スポーツビジネスにおけるWeb3の課題は?

規制よりも、 認知不足や心理的ハードルの方が大きいと感じています。

また競技によって、 Web3との相性もあると考えています。

  • バスケ・バレー → 観戦体験重視
  • サッカー・ラグビー → 投資やビジネス層との相性

重要なのは 「買って終わり」にしない設計です。

「国境なきクラブ」が目指す未来

鎌倉インテルの理念は 「CLUB WITHOUT BORDERS」です。

クラブとファンの境界線をなくし、 共創型クラブを目指しています。

最近ではNFT区画を 広告枠として活用する実証実験も始めました。

日本初のサッカースパイクメーカー YASUDAとも連携しています。

AIとWeb3が作る次世代スポーツ

開発にはAIが欠かせません。

現在、NFTホルダー向けの ダッシュボードサイトを AIコーディングで構築中です。

またスタジアムNFTの仕組みは 他の競技にも応用できます。

例えば 将棋の盤面NFTなどです。

スポーツだけでなく 頭脳スポーツへの展開も視野に入れています。

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