CMEグループは4月7日、暗号資産デリバティブ群の拡充策として、Avalanche(AVAX)先物とSui(SUI)先物を5月4日に開始する計画を発表した。開始には規制当局の承認が前提となる。今回の発表により、CMEは既存のビットコイン、イーサリアムなどに加え、アルトコイン分野でも上場商品の幅を広げる構えである。

AVAXとSUIで大型・マイクロの両建てを用意

発表によると、上場予定の商品は大型契約とマイクロ契約の2種類ずつである。AVAX先物は1枚あたり5,000 AVAX、Micro AVAX先物は500 AVAX、SUI先物は50,000 SUI、Micro SUI先物は5,000 SUIとなる。機関投資家だけでなく、より小口の参加者にも使いやすい設計を意識した商品構成である。

CMEは「選択肢」「柔軟性」「資本効率」を訴求

CMEグループの暗号資産商品責任者ジョバンニ・ヴィシオソ氏は、新たなAVAX・SUI先物について、顧客により多くの選択肢と柔軟性、そして資本効率を提供すると説明した。あわせて、2026年3月の暗号資産デリバティブの日次平均出来高は前年同月比19%増で、1日あたり平均想定元本は約80億ドルに達したと明らかにしており、規制下の商品への需要の強さも強調している。

背景には規制下で取引したい需要の拡大

今回の発表文では、Volatility SharesやPlus500USのコメントも掲載されている。両社は、機関投資家にとって規制された市場で高成長の暗号資産へアクセスできることの重要性が高まっていると評価している。特に、現物ではなく先物を通じて価格変動リスクを管理したい参加者にとって、CMEのような既存デリバティブ市場で商品が増える意味は大きい。

Cardano、Chainlink、Stellarに続く追加上場

CMEは今回のAVAX・SUI先物を、最近追加したCardano、Chainlink、Stellarの先物に続く新商品と位置付けている。つまり、同社はビットコインとイーサリアム中心だった暗号資産デリバティブを、より多くの主要アルトコインへ広げる段階に入っている。

5月29日からは暗号資産先物・オプションを24時間365日化

あわせてCMEは、5月29日から暗号資産先物とオプションを週7日・24時間で取引可能にすると発表した。これにより、暗号資産市場の特徴である常時取引に、CME側の規制商品もより近づくことになる。従来型の取引時間に制約されていたデリバティブ市場を、現物暗号資産市場のリズムへ寄せる動きといえる。

今回の発表が意味するもの

今回のAVAX・SUI先物上場計画は、CMEが暗号資産を一時的なテーマではなく、継続拡大する主要資産クラスの一つとして扱っていることを示している。特に、大型契約とマイクロ契約を並行して用意し、さらに24時間365日取引へ進む流れは、機関投資家と個人投資家の双方を取り込みながら、暗号資産デリバティブ市場の標準インフラを狙う動きとみられる。もっとも、現時点では5月4日の開始は規制当局の承認待ちであり、正式上場まではその点に注意が必要である。

出典

https://www.cmegroup.com/media-room/press-releases/2026/4/07/cme_group_to_continueexpansionofregulatedcryptosuitewithlaunchof.html