Foundry Digitalは4月13日、Zcash向けの新たな採掘プール「Foundry Zcash Pool」を正式に開始したと発表した。発表によれば、すでに複数の機関投資家系マイナーが参加しており、3月11日の計画公表以降、プールのハッシュレートは急速に拡大し、現在のZcashネットワーク全体の約30%に達したという。

機関投資家向けを前面に出したZcash採掘基盤である

Foundryは今回の新プールを、規制対応を重視する機関投資家や上場企業向けの「purpose-built」なZcash採掘基盤と位置付けている。米国拠点で運営し、KYCを含む同社の機関投資家向け基準に沿って顧客を受け入れる方針で、透明性の高い報酬設計やリアルタイム報告機能、専任サポート体制を備えるとしている。

背景には「プライバシー系チェーンでも機関投資家対応が必要」という認識がある

Foundryの発表では、Zcashがゼロ知識証明技術を活用したプライバシー重視の暗号資産でありながら、透明なブロックチェーン上で検証可能な金融プライバシーを実現している点を強調している。そのうえで、機関投資家や公開企業のマイナーが利用しやすい、コンプライアンス対応済みの採掘インフラ需要が高まっているとの見方を示した。

新たにブロックエクスプローラー「Zcashinfo.com」も公開

今回のローンチに合わせて、Foundryは新しいZcash向けブロックエクスプローラー「Zcashinfo.com」も公開した。発表によると、このサイトではリアルタイムのプール順位、ハッシュレート分布、ブロックデータ、ネットワーク難易度の推移などを確認できる。今回の「約30%」というハッシュレート比率も、この新エクスプローラー上のデータを基に示されている。

Foundryはビットコイン採掘で培った運用基盤を横展開する

同社は、2019年以降、機関投資家向けビットコイン採掘の分野で実績を積んできたと説明している。発表では、Foundry USA PoolがSOC 1 Type 2およびSOC 2 Type 2に準拠し、監査可能な支払い、リアルタイム報告、専用のコンプライアンス枠組みを備えているとし、その考え方をZcashプールにも持ち込むとしている。

Zcash側もインフラ強化として歓迎

発表文では、Zcash創業者で現在Shielded LabsのChief Product Officerを務めるZooko Wilcox氏のコメントも紹介された。Wilcox氏は、Foundryの機関投資家向けの信頼性と長期的コミットメントがZcashにもたらされることを歓迎し、採掘プールとブロックエクスプローラーの双方が、Zcashのインフラ強化につながるとの見解を示している。

今回の発表が意味するもの

今回のローンチは、プライバシー系暗号資産の領域でも、採掘インフラがより機関投資家対応型へ移行しつつあることを示している。特に、Foundryのようにビットコイン採掘で大規模運用の実績を持つ事業者がZcashへ参入し、ネットワーク全体の約30%という存在感を早期に確保した点は、今後のZcash採掘の勢力図にも影響を与える可能性がある。一方で、今回の数値や評価はFoundry側の発表に基づくものであり、今後のシェア推移やエコシステムへの実際の影響は継続して見極める必要がある。

出典

https://www.businesswire.com/news/home/20260413929009/en/Foundry-Zcash-Pool-Launches-with-Multiple-Institutional-Zcash-Miners-and-30-of-Network-Hashrate