Anthropic(アンソロピック)社は25日(米国時間)、デスクトップPC上でAIが自律的に作業を代行する機能「Claude Cowork(クロード・コワーク)」において、新たにタスクのスケジュール実行機能(Scheduled Tasks)を追加したと発表した。

指定した日時にAIが自動でタスクをこなすようになり、日々のルーティンワークや定型業務のさらなる効率化・完全自動化が期待される。

1. 決まった時間にAIが自律的にタスクを消化

「Claude Cowork」は、ユーザーのPC上の任意のフォルダにClaudeが直接アクセスし、ファイルの中身を読み取ったり、新規作成・編集を行ったりできる強力なエージェント機能だ。

今回のアップデートにより、ユーザーはClaudeに対して「毎週金曜日の朝に」「毎日夕方17時に」といった具合に、特定のスケジュールでタスクを実行するよう指示(Set it once)できるようになった。これにより、人間がいちいちプロンプトを入力しなくても、指定時刻になればAIがバックグラウンドで勝手に業務を片付けてくれるようになる。

2. 想定される強力なユースケース

スケジュール実行機能は、通常のCoworkタスクと同様に、外部の接続ツールやスキル、各種インストール済みプラグインを連携させて利用できる。公式では以下のような具体的な活用シーンが挙げられている。

  • デイリーブリーフィング:過去24時間のSlackメッセージ、メール、カレンダーの予定を要約して毎朝提示。
  • 週次レポートの作成:Googleドライブやスプレッドシート、連携ツールからデータを自動収集し、フォーマットを整えた要約レポートを毎週生成。
  • 定期的なリサーチ:競合他社の動向や業界ニュースなどの特定トピックを定期的に追跡・レポーティング。
  • ファイル・フォルダ整理:指定したフォルダ内の雑多なファイルを定期的に分類、クリーンアップ、処理。
  • チームの進捗更新:プロジェクト管理ツールからデータを取り込み、進捗報告やスタンドアップミーティング用の要約を生成。

3. デスクトップ版の有料プラン向けに提供開始

本機能は、Claude Desktopアプリ上の「Cowork」タブから設定可能であり、現在はPro、Max、Team、Enterpriseといった有料プランのユーザーを対象に提供されている。

また、今回のアップデートに合わせて、Claude Desktop内に「カスタマイズ(Customize)」セクションが新設された。これにより、スキルやプラグイン、外部ツールとのコネクタなどを一箇所で直感的に管理できるようになった。

AIが単なる「対話相手(チャットボット)」から、スケジュールに沿って自律的に動く「優秀なデジタル同僚」へと確実に進化を遂げていることを示す、非常に強力なアップデートと言えるだろう。

出典

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2088847.html