ビットコインを取引する際、意外と見落とされがちなのが「手数料の違い」です。

同じビットコインを売買しても、利用する取引所によって売買・送金手数料やスプレッドに大きな差が出るケースがあります。

本記事では、2025年最新の情報をもとに国内主要10社のビットコイン手数料を徹底比較します。

これから口座開設を検討している方や、今使っている取引所を変更しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

ビットコイン取引で発生する「4つの手数料」

ビットコイン取引では、次の4つの手数料が発生します。

  • MakerとTakerで異なる取引手数料
  • スプレッド(販売所の見えないコスト)
  • 日本円の入出金手数料
  • 仮想通貨の送金手数料

それぞれの定義や注意点をチェックし、ビットコイン取引にかかるコストを把握しましょう。

MakerとTakerで異なる取引手数料

ビットコイン取引では、注文方法によってMakerとTakerで異なる手数料がかかります。

MakerとTakerの定義の違いは、それぞれ下記のとおりです。

  • Maker(メイカー):注文板に新しい注文を出してすぐには約定せず、市場に流動性を提供する取引
  • Taker(テイカー):既にある注文に対して即時に約定させ、市場の流動性を消費する取引

Makerの場合、手数料が安価・無料になるケースが多いです。

一方でTakerは既存の注文に対して即時に取引を約定させるため、Makerより高い手数料が発生します。

特に成行注文(リアルタイムで提示されている価格で即座に売買を成立させる注文方法)の場合、基本的にTaker扱いになる点に注意しましょう。

取引回数が多い人ほど手数料の差が積み重なり、最終的な利益に対して「実質的な負担」としてかかってきます。

スプレッド(販売所の見えないコスト)

スプレッドは、ビットコインを含む暗号資産の売値(Bid)と買値(Ask)の差額です。

販売所形式では取引手数料が無料でも、スプレッドという実質的なコストが含まれています。

仮想通貨初心者は「手数料無料」という表記だけで判断しがちですが、実際には売値と買値間の差額がコストになります。

短期売買ではスプレッドの影響が大きく出やすいため、想定より利益が出にくくなる原因となりがちです。

取引頻度を高めたい場合は、スプレッドの狭い取引所形式を選びましょう。

日本円の入出金手数料

ビットコインを取引するには、日本円の入金や出金が必要です。

取引所によっては銀行振込の入金手数料が無料でも、出金時に数百円の手数料がかかるケースがあります。

利用する金融機関によっては、別途振込手数料が発生するケースもあります。

頻繁に出金を行う人ほど、トータルコストが膨らみやすい点に注意しましょう。

仮想通貨の送金手数料

ビットコインを他の取引所やウォレットへ送金する際には、送金手数料が発生します。

手数料は取引所ごとに固定額で設定されていることが多く、相場に関係なくかかるコストのひとつです。

ビットコインを頻繁に移動させる場合、思った以上にコストがかさむ原因になります。

特に少額送金では、手数料の割合が高くなりやすい点に注意が必要です。

取引所ごとの手数料を事前に比較し、コストを押さえやすそうな業者を選びましょう。

国内の主要取引所10社・手数料徹底比較一覧表

国内の主要取引所10社の手数料を一覧表にまとめました。

取引所現物(取引所)手数料現物(販売所)手数料日本円入金手数料日本円出金手数料BTC送金手数料
GMOコインMaker:0.01%Taker: 0.05%なし(販売所はスプレッドあり)無料無料無料
bitbankMaker:0.02%Taker: 0.12%なし(販売所はスプレッドあり)無料有料有料
SBI VCMaker:0.01%Taker: 0.05%なし(スプレッドあり)無料無料無料
bitFlyer約0.01〜0.15%なし(スプレッドあり)無料(有料のケースあり)有料0.0004 BTC など
Coincheck無料なし(スプレッドあり)無料(有料のケースあり)有料有料
BITPOINT無料なし(スプレッドあり)無料無料(条件あり)無料
楽天ウォレット無料なし(スプレッドあり)無料有料有料
BitTrade無料なし(スプレッドあり)無料有料有料
OKCoinJapanMaker:0.02%Taker:0.1%なし(スプレッドあり)無料有料有料
Zaif約0.3%なし(スプレッドあり)有料有料有料

取引手数料が無料の業者が多いものの、実際には売価と買値間におけるコストが発生します。

現物での取引手数料についても、たとえかかる比率は小さくても数が多いほど負担となってのしかかる点に注意しましょう。

次の段落では、手数料が安いおすすめの国内取引所を5つ紹介します。

手数料が安いおすすめの国内取引所5選|それぞれ特徴も解説

手数料が安いおすすめの国内取引所を5つ厳選してご紹介します。

  • GMOコイン
  • bitbank
  • SBI VCトレード
  • Coincheck
  • bitFlyer
  • BITPOINT

取引所ごとの強みやおすすめな人の特徴を参考に、使ってみたい1社を見つけましょう。

GMOコイン:入出金・送金手数料が完全無料

画像引用:https://coin.z.com/jp/

GMOコインは、コスト意識の高いユーザーから高い支持を集めている国内取引所です。

日本円の入金手数料・出金手数料だけでなく、暗号資産の送金手数料がすべて無料となっています。

取引所形式(板取引)を利用すればスプレッドの影響も抑えられるため、売買回数が多い方ほど恩恵を受けやすくなるのも魅力です。

レバレッジ取引やステーキングなど機能も豊富で、初心者から中〜上級者にとって使いやすい環境が整っています。

ビットコイン取引で「余計なコストを一切かけたくない」という方に最適な取引所です。

bitbank:板取引のマイナス手数料が魅力

画像引用:https://bitbank.cc/

bitbankは、メイカー取引(指値注文)を行うことで、取引手数料がマイナスとなり報酬を受け取れるのが特徴の業者です。

国内取引所の中でもスプレッドが狭く、実質的な取引コストを抑えやすい環境が整っています。

板取引における流動性も高く、価格のブレが起きにくいため、中・上級者の現物トレーダーにも人気です。

一方で画面操作にはやや難しさがあるため、公式サイトの情報を参考に仕組みを学習しましょう。

ビットコインの取引を行ううえで、コストを極限まで下げたい人におすすめな取引所です。

SBI VCトレード:SBIグループの低コスト体制が魅力

画像引用:https://www.sbivc.co.jp/

SBI VCトレードは、日本円の入出金手数料や暗号資産の送金手数料が無料の取引所です。

特にXRP(リップル)をはじめとしたアルトコインの取り扱いに強く、少額から取引しやすい仕組みが整っております。

金融業界大手のSBIグループが運営しており、セキュリティ面に強みを持つのも特徴です。

ビットコインを含む暗号資産を長期保有しつつ、安定的に運用したいユーザーにおすすめです。

Coincheck:取引所の売買手数料が「0円」

画像引用:https://coincheck.com/ja/

Coincheckは、取引所の売買手数料が「実質無料」の取引所です。

口座開設から購入までの操作もシンプルなため、暗号資産が初めての人でも迷わず取引を始められます。

ただし販売所形式を利用するとスプレッドが広く、実質的な手数料が高くなりやすい点には注意が必要です。

一方で、取引所形式(板取引)を使えばコストを抑えられるため、使い分けが重要になります。

全体的に初心者向けな設計となっているものの、工夫次第で手数料を抑えられる取引所です。

bitFlyer:高い流動性と大口取引への強さが魅力

画像引用:https://bitflyer.com/ja-jp/

bitFlyerは、暗号資産取引における約定力の高さで知られる業者です。

注文が集中する相場でも約定価格が滑りにくく、狙った価格で取引が成立しやすい環境が整っています。

取引手数料やスプレッドがやや高めと感じられる場面もあるものの、利用者数が多く流動性が高いのが特徴です。

大口の注文でも約定しやすく、価格変動の激しい局面でも安心して取引できます。

短期売買やタイミングを重視するトレーダーにとっては、多少の手数料以上の価値を感じやすい取引所といえるでしょう。

BITPOINT:つみたて・送金手数料の無料化が進む取引所

BITPOINTは、取引手数料・送金手数料の無料化へ向けた取り組みが進んでいる取引所です。

期間限定キャンペーンも多く、特定の暗号資産の銘柄をお得に取引できるチャンスがあります。

操作画面もシンプルなため初心者にも扱いやすく、手間をかけずに取引を始めたい人に向いています。

一方で取扱銘柄数はやや少なめなため、幅広い対象へ向けて投資をしたい人は事前に銘柄一覧をチェックしておきましょう。

ビットコインの手数料を最小限に抑える3つのコツ

ビットコインの手数料を最小限に抑えるためにも、次の3つのコツを押さえておきましょう。

  • 「販売所」ではなく「取引所」を利用する
  • 入金手数料が無料のネット銀行を連携させる
  • 取引所を「目的別」で使い分ける

それぞれ注意点にも目を通し、手数料を減らしてコスパよく取引を行うための準備に役立ててください。

「販売所」ではなく「取引所」を利用する

ビットコインの手数料を抑えるうえでは、取引形式の選択が最大カギとなります。

販売所形式の場合は操作が簡単な反面、買値と売値の差であるスプレッドが広く、実質的なコストが高くなりがちです。

一方、取引所形式ではユーザー同士が売買を行うため、スプレッドがないほか取引手数料も低く設定されています。

特に指値注文を使えば、Maker扱いとなり手数料をさらに抑えられるケースがあります。

初心者は操作に慣れる必要がありますが、長期的には取引所を利用するのがおすすめです。

入金手数料が無料のネット銀行を連携させる

ビットコインの手数料を抑えるためには、日本円の入金コストがかかる点にも注意が必要です。

銀行振込による入金の場合、利用する金融機関によって振込手数料が発生します。

しかしネット銀行の中には、特定の暗号資産取引所と連携すると入金手数料が無料になるケースがあります。

特に頻繁に入金を行う場合、手数料は意外と大きなコストになるので注意が必要です。

銀行ごとの入金手数料を確認しつつ、手数料を出来るだけ減らす準備を整えておきましょう。

取引所を「目的別」で使い分ける

ビットコインの手数料は、下記など取引所ごとにかかり方や特徴が異なります。

  • 売買手数料が安い
  • 送金手数料が無料
  • スプレッドが狭い

すべてを1社で完結させようとすると、どこかで余計なコストが発生してしまうので注意が必要です。

取引所を下記のとおり目的別に取引所を使い分けることで、トータルコストを抑えやすくなります。

  • 売買用
  • 長期保管用
  • 送金用など

少し手間は増えるものの、効率よく資産を運用するための有効な方法として覚えておきましょう。

ビットコインの手数料に関してよくある質問(FAQ)

最後に、ビットコインの手数料に関してよくある下記の質問へ回答します。

取引手数料以外に「口座管理費」はかかる?

国内の暗号資産取引所では、基本的に口座管理費は無料です。

銀行口座や証券口座のように、保有しているだけで維持費が発生するケースはほとんどありません。

たとえ口座を開設したまま取引を行わなくても、費用面の心配がなくなります。

ただし、将来的にサービス内容が変更される可能性はゼロではありません。

取引所を長期間利用しないタイミングがある場合、定期的に公式のお知らせを確認しておきましょう。

マイナス手数料で得た利益は課税対象になる?

Maker取引などでマイナス手数料が適用され、実質的に利益を得た場合も課税対象になります。

日本では暗号資産収入が「取引によって得た利益」として扱われ、雑所得に該当するのが一般的です。

たとえ少額の利益でも、年間の暗号資産取引の損益と合算して確定申告が必要になる場合があります。

「手数料だから非課税」と誤解しやすい点に注意し、取引履歴は必ず保存しておきましょう。

土日祝日に入金すると手数料は高くなる?

土日祝日だからといって、取引所側の入金手数料が高くなることは基本的にありません。

ただし銀行振込を利用する場合、金融機関の営業時間外となるため即時反映されないケースがあります。

一部のネット銀行や即時入金サービスを使えば、土日祝日でも手数料無料で金額が反映されるケースもあります。

急ぎで取引したい場合は、対応している入金方法を事前に確認しておくのが重要です。

ビットコイン価格高騰時に手数料は変わる?

取引所が設定している取引手数料自体は、価格高騰時でも基本的に変わりません。

しかし、販売所では相場が急変するとスプレッドが広がり、実質的なコストが増える傾向があります。

タイミングによってはブロックチェーンの混雑により、送金手数料が一時的に引き上げられるケースも珍しくありません。

特に相場の変動が激しい局面ほど、コストが見えにくくなる点に注意が必要です。

初心者はどこの取引所が一番損しない?

初心者が損しにくいのは、GMOコインやbitbankなど手数料体系がシンプルで取引所形式を採用している国内取引所です。

販売所のみを使うと、気づかないうちにスプレッドでコストが膨らみやすくなります。

最初は少額で取引所形式に慣れつつ、手数料の仕組みを理解するのが大切です。

入金・送金手数料も含めて総合的に確認すると、無駄な支出を抑えやすくなります。

「分かりやすさ」と「低コスト」を両立できそうな国内取引所を選ぶとよいでしょう。

まとめ:賢い取引所選びで投資効率を最大化しよう

ビットコインの手数料は、取引所ごとに下記の要素で大きく変わります。

  • 売買方法(販売所/取引所)
  • 取引手数料(Maker/Taker)
  • 入出金手数料
  • BTC送金手数料
  • スプレッド

販売所形式は手数料無料に見えてもスプレッドが実質コストになりやすいため、少額・即時購入を重視したい方におすすめです。

一方で板取引はコストを抑えやすい反面、売買回数が増えるほど差(スプレッド)が広がります。

入金方法や日本円出金、外部ウォレットへの送金頻度まで踏まえると「最安のパターン」は人によって変わります。

用途に合った業者を選んで活用し、ムダな手数料を極力減らしましょう。