「海外取引所は、もし何かあったときに英語で対応できるか不安」 「DeFiはハッキングのリスクが怖くて、手が出せない」

このように考えて、レンディングに興味はあるけれど一歩踏み出せない方は多いのではないでしょうか。そんな方にとって、最も現実的で安心感のある選択肢が「国内のレンディングサービス」です。

日本では正式には「貸暗号資産」と呼ばれ、金融庁の認可を受けた事業者がサービスを提供しています。

この記事では、国内サービスの代表格である「Coincheck(コインチェック)」と、高金利で注目を集める「BitLending(ビットレンディング)」を例に挙げ、それぞれの特徴と選び方を解説します。

そもそも国内の「貸暗号資産」とは?

貸暗号資産 仕組み 国内

仕組みは海外と同じで、あなたが保有する暗号資産を事業者に一定期間貸し出し、その対価として「利用料(利息)」を受け取るものです。

ただし、重要な点が一つあります。これは銀行の「預金」ではなく、企業への「貸付(消費貸借契約)」であるということです。そのため、預金保険制度(ペイオフ)の対象外であり、貸出先が破綻した場合は資産が戻ってこないリスクがあることは、国内サービスであっても変わりません。

国内サービスは大きく分けて、以下の2つのタイプが存在します。

  • 取引所系(Coincheck、GMOコインなど):暗号資産の売買機能におまけでついている機能
  • 専門業者系(BitLendingなど):レンディングのみを専門に行うサービス

それぞれの特徴を見ていきましょう。

1. Coincheck(取引所系):安心感と手軽さはNo.1

coincheckロゴ

Coincheckなどの取引所が提供するレンディングサービスの最大の強みは、「圧倒的な使いやすさ」と「安心感」です。

メリット

とにかく簡単:普段ビットコインを買っているアプリ内で、そのまま貸出申請ができます。送金などの難しい操作は一切不要です。

大手企業の安心感:Coincheckは東証プライム上場のマネックスグループ傘下です。運営母体がしっかりしているため、心理的な安心感があります。

デメリット

申請が通りにくい:これが最大のネックです。Coincheckは非常に人気があるため、「貸したい」というユーザーが殺到しており、申請しても数週間〜数ヶ月またされる「承認待ち」状態になることがよくあります。

途中解約が難しい:一度貸し出すと、原則として満期まで引き出せません。

向いている人

  • 仮想通貨を始めたばかりの初心者
  • 金利の高さよりも、操作の簡単さと運営会社の知名度を重視する人

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2. BitLending(専門業者系):国内なのに「高金利」

BitLending ロゴ

BitLendingは、仮想通貨の売買機能を持たず、レンディングのみを専門に提供しているサービスです。専門誌の出版社(J-CAM)が運営しています。

メリット

金利が高い:国内取引所の金利が1〜3%程度であるのに対し、BitLendingは最高で年利8〜10%(通貨による)という、海外サービスに匹敵する高い水準を提供しています。

承認が早い:取引所系のような長い「承認待ち」がほとんどなく、スムーズに運用を開始できます。

デメリット

送金の手間がかかる:売買機能がないため、Coincheckなどの取引所で仮想通貨を購入し、それをBitLendingへ「送金」する必要があります。この際、取引所側で送金手数料がかかる場合があります。

知名度がまだ低い:大手取引所に比べると運営歴が浅いため、企業の信頼性という点では慎重な判断が必要です。

向いている人

  • 国内サービスを使いたいが、Coincheckの低い金利や承認待ちに不満がある人
  • 多少の送金手間をかけてでも、効率よく資産を増やしたい人

徹底比較:あなたはどっちを選ぶ?

選び方の基準を整理します。

安全性と手軽さを最優先するなら「Coincheck」

「まずは少額で、利息をもらう体験をしてみたい」「難しい送金操作はしたくない」という方は、Coincheckの貸暗号資産サービスに申し込みましょう。承認されるまで気長に待つ必要がありますが、一度始まれば最も手軽な運用方法です。

効率(利回り)を重視するなら「BitLending」

「せっかく貸すなら、高い利息が欲しい」「すぐに運用を始めたい」という方は、BitLendingがおすすめです。ただし、送金手数料負けしないように、ある程度まとまった金額(数万円〜)で運用することをお勧めします。

知っておくべき国内特有のリスク

「国内だから絶対に安全」というわけではありません。以下のリスクは理解しておきましょう。

分別管理の対象外
通常、取引所に預けている資産は、会社の資産とは分けて管理(分別管理)されます。しかし、レンディングで貸し出した資産は「会社の資産」として扱われるため、万が一その会社が倒産した場合、優先的に返済される保証はありません。

資金ロック期間
海外サービスの「フレキシブル(いつでも引き出し可能)」とは異なり、国内サービスの多くは「1ヶ月」「3ヶ月」といった期間固定型が主流です。暴落しても売ることができない「資金拘束リスク」があることを忘れないでください。

まとめ:自分のスタイルに合った「貸し場所」を選ぼう

海外サイトへのアレルギーがある方にとって、国内のレンディングサービスは非常に有力な選択肢です。

放置で手軽な「Coincheck」

国内最高水準の金利を狙う「BitLending」

どちらも一長一短があります。まずは、すでに口座を持っている取引所にレンディング機能があるか確認してみることから始めてはいかがでしょうか。眠っている資産を日本円のまま銀行に置いておくより、国内サービスで数%でも増やすことができれば、それは立派な資産形成の第一歩です。

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