Web3ウォレット最大手のMetaMask(メタマスク)は、Mastercardネットワーク加盟店で暗号資産(仮想通貨)による直接支払いを可能にするデビットカード「MetaMask Card」のサービスを拡大し、米国市場において上位版となる「メタルカード」の提供を開始したと発表した。

中央集権的な取引所(CEX)や銀行口座に資金を移動させることなく、ユーザーが自身のウォレットで管理する資産(セルフカストディ)をそのまま日常の決済に利用できる画期的なソリューションとして注目を集めている。

1. 「CEXへの送金」はもう不要。ウォレットから直接決済

MetaMask Cardの最大の特徴は、完全にオンチェーンで資産を管理しながら、瞬時に現実世界での支払いが完了する点にある。 従来の暗号資産デビットカードの多くは、事前に専用の口座へチャージする必要があったが、MetaMask CardはLinea、Base、Solanaといった主要なネットワーク上のウォレットと直接連携する。

ユーザーが店舗でカードを利用すると、その瞬間にウォレット内のUSDC、USDT、ETHなどがMastercardのレートで現地通貨に変換され、決済が完了する仕組みだ。これにより、ユーザーは支払いの直前まで自分の資産のコントロール権を維持できる。

2. 年会費199ドルの「メタルカード」が登場

今回、米国などで提供が開始された「メタルカード」は、無料のデジタル(バーチャル)カードの上位版に位置づけられる。 年会費199ドルで提供され、以下の特典が付与される。

  • 最大3%のキャッシュバック: 決済額の3%(月間利用額などの上限・条件あり)が暗号資産として還元される。
  • 海外事務手数料が無料: 海外旅行や越境ECでの利用時にコストを抑えられる。
  • 優先サポート: カード会員専用のサポート窓口が提供される。

なお、Apple PayやGoogle Payにも対応しており、スマートフォンやスマートウォッチでのタッチ決済もシームレスに行える。

3. 日本は「ウェイティングリスト」対応

現在、MetaMask Cardは米国、英国、カナダ、EU諸国など多数の地域で利用可能となっているが、2026年2月時点で日本は対象国リストに含まれていない

しかし、日本語の公式ページはすでに公開されており、日本のユーザーに対しては「バーチャルカードへの事前登録」を通じて、サービス開始時に通知を受け取るよう案内している。 日本国内でもWeb3決済の需要は高まっており、法規制への対応が整い次第、順次エリアが拡大されることに期待がかかる。

出典

https://metamask.io/ja/card