Web3インフラ開発のStartale Group(スターテイル・グループ)とSBIホールディングス株式会社は5日、あらゆる金融資産のオンチェーン取引に特化したレイヤー1ブロックチェーン「Strium(ストリウム)」を共同発表した。

本プロジェクトは、2025年8月に両社が合意した戦略的パートナーシップにおける最大の画期的成果(マイルストーン)であり、アジアにおけるオンチェーン証券市場の基盤的な取引所レイヤーとしての地位確立を目指す。

1. 金融市場を24時間365日の「オンチェーン」へ

Striumは、暗号資産のみならず、トークン化された株式や債券、不動産などの現実資産(RWA)、さらには外国為替(FX)など、あらゆる金融資産をブロックチェーン上で扱うことを前提に設計されている。

従来の金融システムが抱えていた取引時間の制限や決済の遅延(T+2、T+3など)、高コストな仲介プロセスといった課題を、ブロックチェーン技術による「即時決済(T+0)」と「24時間365日の稼働」によって根本から解決することを目指す。

2. Striumが提供する4つの主要価値

Striumは「あらゆる価値が自由に流通する世界を創る(Create the world where all the value can stream freely)」というミッションのもと、以下の価値を投資家に提供するとしている。

  • 迅速な価格形成: 24時間365日の稼働により、タイムラグのない市場価格の発見が可能。
  • 継続的な取引機会: グローバルでシームレスなアクセスを実現し、従来の市場構造を進化させる。
  • スケーラブルな流動性: 資産の発行構造に依存しない自由度の高い流動性供給体制。
  • AIエージェントの活用: 人間だけでなく、AI(人工知能)が自律的に取引を行うことも視野に入れた最新のプロトコル設計。

3. 機関投資家に耐えうる「堅牢性」を最優先

Striumの開発において、両社は商用化のスピードよりも「機関投資家の利用に耐えうる堅牢なインフラ構築」を最優先事項として掲げている。高い負荷環境下での耐障害性や、既存の伝統的金融システムおよび他のブロックチェーンネットワークとの高度な相互運用性を確保するための検証を進める。

今後は、トークン化証券やRWA市場を支える次世代の技術を直接体験できる「Striumテストネット」の公開を予定しており、数カ月以内に追加の詳細発表を行う構えだ。

SBIグループが持つ金融ノウハウと、Startaleが培ったWeb3の技術力が融合したStriumは、アジアひいては世界の金融資本市場のデジタル化を決定づける存在となるか、業界の注目が集まっている。

参考

https://startale.com/ja/blog/strium-announcement