三井住友カード株式会社とマイナウォレットは16日、マイナンバーカードを活用したステーブルコイン決済の連続実証実験プログラムを共同で開始すると発表した。日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」を用い、三井住友カードが展開する次世代決済プラットフォーム「stera」端末上でのタッチ決済を実現する。

マイナカードが「財布」になる新体験

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000822.000032321.html

本プログラムの最大の特徴は、専用のスマートフォンアプリを介さず、マイナンバーカード自体をウォレット(財布)として利用できる点にある。

マイナウォレットが開発した「公的個人認証(JPKI)」を組み込んだサービスにより、高齢者や子どもを含むデジタル弱者層でも、カードをかざすだけで簡単にステーブルコイン決済が可能となる仕組みを構築した。決済端末には、一台で多種多様な決済手段に対応できる三井住友カードの「stera terminal」が活用される。

第1弾は福岡市のプロバスケットボール会場で実施

最初の大規模な実証実験は、2026年1月23日(金)と24日(土)の両日、福岡市の照葉積水ハウスアリーナで開催されるプロバスケットボール「ライジングゼファーフクオカ」のホームゲーム会場で実施される。

来場者は会場でマイナンバーカードを登録することで、実証用のJPYCが付与され、アリーナ内の売店でタッチ決済を体験できる。本プロジェクトは「福岡市実証実験フルサポート事業」に採択されており、自治体と連携した先進的な試みとなっている。

インバウンド対応や地域通貨への展開も視野

両社は今後、スポーツイベントだけでなく、商業施設や自治体と連携した「デジタル地域通貨」の配布・決済手段としての展開を計画している。

さらに将来的には、訪日外国人旅行客が保有する「USDC」などの海外ステーブルコインを、国内のstera端末でそのまま決済に利用できるインバウンド向けスキームの検討も進める方針だ。2023年の改正資金決済法施行以降、国内でステーブルコインの社会実装が加速しており、本実証実験はその試金石となるだろう。

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000822.000032321.html