漫画全巻ドットコムなどを運営する株式会社TORICO(トリコ)は16日、暗号資産取引所大手のコインチェック株式会社が提供する法人・機関投資家向けサービス「Coincheck Prime」を利用し、暗号資産イーサリアム(ETH)の取引、保管、および運用を開始したと発表した。

これは、同社が掲げる成長戦略「日本No.1のイーサリアム運用会社になる」という目標に向けた具体的なアクションの第一歩となる。

1. 「漫画」から「Web3」へ、異色の参入

TORICO社は「世界を虜(トリコ)にする」をミッションに掲げ、漫画全巻セットの販売やマンガ展の開催など、エンターテインメント領域で事業を展開してきた企業だ。

同社は、中長期的な企業価値向上の一環として、保有資産の一部を暗号資産で運用する方針を打ち出しており、特にスマートコントラクトの基盤としてWeb3経済圏の中核を担うイーサリアム(ETH)に着目。将来的には自社サービスとブロックチェーン技術の連携も見据えているとみられる。

2. Coincheck Primeを選定した理由

今回、運用パートナーとしてコインチェックが選ばれた背景には、同社が提供する「Coincheck Prime」の高いセキュリティと利便性がある。

  • OTC取引: 大口注文でも市場価格への影響を抑え、適正価格で迅速に売買が可能。
  • カストディ(保管): 最高水準のセキュリティ体制での資産管理。
  • ステーキング: 保有するETHを預け入れることで、インカムゲイン(報酬)を得られる仕組み。

TORICO社は、これらの機能を活用することで、安全かつ効率的にイーサリアムを運用し、収益の多角化を目指す。

3. 法人の暗号資産参入が加速

日本国内では、税制改正の議論が進む中、Web3関連企業以外でも、財務戦略の一環として暗号資産を保有する上場企業が増えつつある。

TORICO社の安藤拓郎代表取締役社長は、「エンタメとテクノロジーの融合を進める上で、イーサリアムは欠かせない資産になる」とし、今後も積極的な運用と活用を進める姿勢を示した。

出典

https://corporate.coincheck.com/press/3WKCY-q1