トランプ大統領に関連する暗号資産プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」が、現実資産(RWA:Real World Asset)のトークン化市場へ参入することが明らかになった。

同プロジェクトは、モルディブに建設予定の「トランプ・インターナショナル・ホテル&リゾート・モルディブ」の融資から得られる金利収益をトークン化し、適格投資家向けに販売する計画を発表した。

1. 「所有権」ではなく「利息請求権」を小口化

今回のトークン化の仕組みは、ホテルの不動産所有権そのものを分割・小口化するものではない。リゾートの建設資金の融資に伴う「利息支払い請求権(プライベート・クレジットの収益を受け取る権利)」をデジタル証券に変換するというアプローチをとっている。

投資家は、2030年の完成を目指す同プロジェクトの将来の負債サービス(利払い)から継続的なインカムゲインを得ることが期待される。

2. Securitizeの規制準拠インフラを活用

金融商品としての信頼性を担保するため、WLFIはデジタル証券の発行・管理において実績のある「Securitize(セキュリタイズ)」の規制準拠インフラを活用する。

これにより、コンプライアンスを遵守した形で適格投資家への販売・流通が可能となり、伝統的な金融市場の投資家層を暗号資産やRWAの領域へ取り込む狙いがあると見られる。

3. トランプ・ブランドを活かした独自の収益構造

この事業モデルには、トランプ氏側の強力な収益構造が組み込まれているのも大きな特徴だ。発行体であるWLFIトークンの販売収益のうち、コストを差し引いた75%はトランプ家が所有する「DT Marks DEFI」に還元される仕組みとなっている。

大統領としての絶大なブランド力(集客力)と、Securitizeの堅牢なプラットフォームを組み合わせることで、WLFIはWeb3×不動産金融における新たなビジネスモデルの開拓を進めている。

出典

https://www.prnewswire.com/news-releases/world-liberty-financial-to-tokenize-trump-international-hotel–resort-maldives-in-partnership-with-darglobal-and-securitize-302692467.html