イスラエルのAIスタートアップZyG(ジグ)は6日、EコマースおよびDTC(Direct-to-Consumer)ブランドの成長を自動化する初のプラットフォーム「Agentic Operating System(エージェンティックOS)」を正式に発表した。 あわせて、Lightspeed Venture Partnersらが主導するシードラウンドにおいて、同ステージとしては異例の規模となる5,800万ドル(約85億円)の資金調達を完了したことも明らかにした。

1. 「Agentic OS」とは:AIエージェントが経営を代行

ZyGが提供する「Agentic OS」は、複数のAIエージェントが連携してEコマース事業のほぼ全てのプロセスを自律的に実行するシステムだ。 製品の市場性を判定する「ZyG Score」で高い評価を得たブランドに対し、AIエージェント群がオンラインストアの構築、ブランディング、広告クリエイティブの生成、SEO、インフルエンサーマーケティング、物流管理、顧客サポートまでを、人間の手を介さずに遂行する。 これにより、起業家やクリエイターは、複雑なマーケティングや運営業務から解放され、「優れた製品の開発」のみに集中できるようになる。

2. SaaS利用料はゼロ、成果報酬型の新モデル

ZyGの最大の特徴は、従来のSaaS(Software as a Service)のような月額固定費モデルを廃止し、「Pay-as-you-grow(成長に応じた支払い)」モデルを採用している点だ。 ZyGはパートナーとなるブランドから収益の一部をレベニューシェアとして受け取る形式をとるため、起業家は初期リスクを負わずに事業をスケールさせることができる。さらに、成長が見込まれるブランドに対しては、ZyGがマーケティング費用などの運転資金を融資する「コホートベース・ファイナンス」も提供する。

3. ironSource創業者らが再結集、「ソロ発明家」を支援

ZyGは、ユニコーン企業ironSource(アイアンソース)の共同創業者であるOmer Kaplan氏らが設立した。Kaplan CEOは「今日のEコマース市場では、優れた製品を持っていても、マーケティングや資金の壁により多くの『ソロ発明家』が失敗している。ZyGはこの構造を変え、個人が大企業と対等に戦えるインフラを提供する」と述べている。 今回の大型調達により、ZyGは米国および欧州市場での展開を加速させる計画だ。

出典

https://www.zyg.com