変更に慎重なBitcoin

Bitcoinは、プロトコル変更に対して極めて保守的な合意形成を求めるネットワークだ。BIP-110を巡る分岐報道は、技術的な提案が存在しても、ノード運営者、採掘者、取引所、ウォレット、利用者の広い支持がなければ主流ネットワークへ取り込まれにくいことを示している。

この慎重さは、Bitcoinの価値保存手段としての信頼を支えてきた。一方で、新機能の導入速度は遅く、スケーリングや表現力を求める利用者は別チェーンやレイヤー2へ向かいやすい。

少数派チェーンの課題

少数派チェーンは新しい設計を試す場になるが、ハッシュレート、流動性、取引所対応、ウォレット対応、価格発見に課題を抱える。市場が本当に重視するのは、技術提案の正しさだけでなく、経済圏として継続できるかだ。

Bitcoinのガバナンスは、速さよりも合意の強さを優先する。投資家は分岐ニュースを価格材料として見るだけでなく、どのチェーンに流動性とセキュリティが残るかを確認する必要がある。

小宮滉

この記事の著者
小宮滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。
また、Web3・ブロックチェーン領域の開発を中心に活動しており、LINEおよびKakaoが支援するパブリックブロックチェーン「Kaia」のアンバサダーとしても活躍。LINEヤフー株式会社のグループ会社であるLINE NEXTとエージェンシー契約を締結し、LINE Mini Dappの導入支援を行っている。