英国での機関向け展開

Coinbaseが英国のプロ投資家向けに暗号資産デリバティブを展開する動きは、取引所ビジネスが現物売買だけでは成長しにくくなっていることを示している。機関投資家は、ヘッジ、裁定、資本効率のために規制されたデリバティブ市場を必要とする。

英国と欧州では、個人向け高リスク商品の制限がある一方、プロ投資家向けには明確な開示とリスク管理を前提に商品設計が進む。

取引所の競争軸

大手取引所は、現物、先物、オプション、カストディ、ステーキング、決済を組み合わせた総合金融インフラへ向かっている。規制準拠のデリバティブは、機関投資家を呼び込むうえで重要な入口になる。

日本市場でも、暗号資産デリバティブの制度設計は取引所の競争力に直結する。投資家保護を前提に、ヘッジ手段と流動性をどう整備するかが課題になる。

小宮滉

この記事の著者
小宮滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。
また、Web3・ブロックチェーン領域の開発を中心に活動しており、LINEおよびKakaoが支援するパブリックブロックチェーン「Kaia」のアンバサダーとしても活躍。LINEヤフー株式会社のグループ会社であるLINE NEXTとエージェンシー契約を締結し、LINE Mini Dappの導入支援を行っている。