連邦と州の境界

予測市場を巡る最大の論点は、イベント契約が金融商品なのか、賭博なのかという線引きだ。KalshiはCFTC監督下の市場として成長してきたが、州当局はスポーツや特定イベント契約を未認可賭博と見なす可能性がある。

裁判所判断が積み重なれば、提供できる市場の種類、地域制限、ユーザー確認、広告表現が変わる。事業者は全国展開の前に、州ごとの法務リスクを管理しなければならない。

オンチェーン市場への波及

Polymarketなどのオンチェーン予測市場でも、地域制限、オラクル、データ利用、結果判定、流動性提供者の責任が問われる。スマートコントラクトで自動処理しても、法的責任が消えるわけではない。

予測市場はWeb3の有力ユースケースだが、制度面ではまだ未成熟だ。今後の成長は、出来高よりも規制対応と銀行インフラの安定性で決まる可能性が高い。

小宮滉

この記事の著者
小宮滉

コインチェック株式会社を経て、現在はGUILD株式会社および一般社団法人Web3人材マネジメント協会の代表理事を務める。

Web3・仮想通貨分野では、「NGG(NinjaGuild_Japan)」というコミュニティの運営や、「IVS Crypto THE DEMODAY」MetaMeトラックでの優勝など、多くの実績を有する。
また、Web3・ブロックチェーン領域の開発を中心に活動しており、LINEおよびKakaoが支援するパブリックブロックチェーン「Kaia」のアンバサダーとしても活躍。LINEヤフー株式会社のグループ会社であるLINE NEXTとエージェンシー契約を締結し、LINE Mini Dappの導入支援を行っている。